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五鹿屋地区レポート

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『幼稚園には沢山の宝物があります』

2012.05.21

5月、幼稚園の遊戯室横のたんぼで11回目の田植えを行いました。今年の絵柄は、「忍者ハットリ君」です。「たんぼにおえかき実行委員会」の皆様の陰のお力添えと、毎日遊戯室の窓から楽しみに見守る子どもたちの足音を聞いて苗もすくすく順調に育っています。苗の育ちと同様に子ども達の心も自然体験学習を通して沢山のことを経験し、たくましく育っています。五鹿屋幼稚園には、沢山の宝物(教育環境)があります。たんぼにおえかき事業、豊かな自然のある園庭、一千冊以上の様々なジャンルの絵本、心と体を育てる食育の実践、スムーズに小学校生活に移行できるための南部小学校との連携、そして、近年特に力を入れて取り組んでいる預かり保育の充実、未就園児の保護者を含む地域の皆様を対象として行う「あそびのひろば」等、地域に根ざした子育ての拠点として教育と養護を一体的に行う幼稚園を目指しているところです。

 幼稚園は学校教育法に基づいた「子どもたちが、はじめて出会う学校」です。今年度、指導の重点を<幼児が協同して遊ぶようになるために>集団の中で一人一人の違いを認め合い、そのよさが発揮され影響しあって、一人ではできないことも力を合わせれば可能になるという気持ちを育てたいと考えております。教師は、幼児が試行錯誤しながら一緒に実現に向かう課程やいざこざなどの葛藤体験を乗り越えていく過程で、自分の思いにどう向き合い、考え、判断し、どう折り合いをつけていこうとするのかを見守り、その際の適切な援助のあり方を研究の主題として取り組んでおります。

 東北地方太平洋沖地震では、多くの命が失われました。自然災害にとどまらず幼児の安全を守るための防災教育がさらに求められているところです。幼稚園においても、防災指導計画に基づき七月は、地区防犯協会の皆様にご協力いただき防犯安全教室を実施いたしました。終始真剣な表情で子ども達は学習しました。

 真夏を過ぎると、ハットリ君の苗も実りを迎えます。秋の遠足は、ハットリ君の電車に乗って遠足に行きたいと子ども達の夢は広がります。地域の皆様、一度「たんぼにおえかき」のハットリ君と元気な子ども達の様子を見に来て下さい。

五鹿屋幼稚園長 宮崎 紀美子