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壮年会主催の講演会

2013.02.23

 五鹿屋公民館1階畳の部屋で、平成24年度壮年会主催の講演会が開催されました。講師にお招きしたのは、砂田龍次先生です。
 砂田龍次先生は、昭和16年砺波市小杉にお生まれです。大学をご卒業後、上平中学校を皮切りに、38年間富山県の教員として勤務されました。その間、富山県教育委員会にも勤務。また出町中学校校長も勤められ、富山県の教育に大きく貢献されました。平成13年に定年退職されてから、富山県教育記念館館長、富山県人作り財団常務理事、そして平成18年には、オープンなったばかりの砺波市散居村ミュージアム館長を勤められ、昨年度退任されました。
 講演を聴きに来た壮年会のメンバーの中には、出町中学校の生徒だった時代に、先生に理科を教わった者、担任をしてもらって大変なご迷惑(?)をかけてきた者など、多数集まっており、先生の講義を懐かしく聴きしました。
 「先人の知恵に学ぶ」と題された御講演の概要は、以下の通りでした。
 先生が定年退職を迎えられた頃は、少子化の時代の流れから学校の統廃合が相次ぎ、取り壊されていく県内の小中学校の木造校舎を取材して回るようになったそうです。すると、使われなくなった木造校舎の傍らに、二宮金次郎(後に二宮尊徳)像が佇んでおり、それ以降、木造校舎の取材と同時に二宮尊徳の像についても取材するようになったということです。調べていくうち、二宮尊徳の教え(報徳の教えという)が、富山県民に広く支持され、愛されてきた経緯があり、それが富山県民の粘り強さや、優れた県民性に通じていると気づいたそうです。
 ノーベル賞を受賞された、富山県出身の田中耕一さん。インタビューの時に、すましたスーツ姿ではなく作業服姿でした。また、「みんなで研究してきた事なので、自分だけが賞をもらうのは気がひける。」「富山県で生まれ育ったので、粘り強さを身につけており、それが新しい発見に結びついた。」と話されました。富山県人の謙虚さ、粘り強さが実を結んだのではないか。
二宮尊徳の教えにそのルーツを見いだせるのではないか。これを、ぜひ若い世代に伝えたい。と結ばれました。