WROは、レゴマインドストームの大会です。レゴブロックとセンサーとコンピューターでつくる自律型ロボット（自分で判断して行動するロボット）を、ルール通りに動かし、得点と速さを競います。

ロボットは、なかなか思い通りに動きません。練習ではうまくいった動きも、大会では床の材質が異なるために、違った動きをしてしまいます。床の材質が多少違っても確実にクリアできる車体の構造を考えたり、少しでも速く動作するプログラムを工夫したりするのが、おもしろいです。

　富山大会では一分以上かかった課題を、世界大会直前には十八秒まで縮めることができました。世界大会では、当日発表されるサプライズルールに対応するため、プログラムをその場で改良しなくてはなりません。あと少しで満点がねらえるところまで調整が進みましたが、終了間際にロボットがコースアウトし、落下して破損するというハプニングもありました。あきらめずに必死に部品を取り換え、なんとか間に合わせることができました。結果は三十一位。悔しかったけど、参加チーム数は、世界で一万七千チームを超えるそうなので、今は満足しています。来年のモスクワ大会にも参加して、今度こそメダルをねらいたいと思います。