五鹿屋地区レポート
田んぼにお絵かき稲刈り
2014.10.03
五鹿屋幼稚園園長代理 柳原 清美
田植えをしてから、はや五ヶ月がたち、その間に子供たちは沢山のことに気づきました。
田んぼには小さな生き物がいて、裸足で入ると何だかくすぐったいこと。
苗を植える印を付けるための「ころがし」は、とても重くて泥んこなこと。
水がたっぷりある場所は「ころがし」の印が分かりにくくて、苗を植えても苗の先が水面から出ないこと。
田植えの時、大人は時々腰を伸ばしていること。
田植えをしたら、田んぼには蛙とオタマジャクシがいっぱい出てくること。
夜高とお神輿の曳き回しは重くて暑いけど、ジュースが美味しくて楽しいこと。
田んぼの横の川には、カワニナとドジョウがいること。
苗はぐんぐん大きくなって、夏の終わりになったらおじぎしたこと。
こうして十月三日の稲刈りを迎えました。「泥んこが嫌だ」と顔をしかめていた子も、半泣きで「ころがし」を押していた子も、ドジョウを見て「早いオタマジャクシ、おった!」と叫んだ子も、そして大人も、みんな笑顔で鎌を使って刈りました。手早く稲を刈って縛り上げ、稲架掛けする大人の技術とパワーに驚かされ、子供たちはまた一つ大事なことに気づきました。
こんな素敵な経験、五鹿屋幼稚園でしかできません。実行委員会の方々をはじめ、この活動を温かく見守ってくださっている地域の皆様のご協力に、心から感謝申し上げます。